2歳馬特集
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荒尾勢3連覇なるか!?第28回九州ジュニアグランプリ
今年で28回(前身の3歳優駿、サラブレッド系3歳優駿を含めると35回)の伝統を誇るこのレースは、九州競馬の2歳重賞競走第1弾で、1着馬には九州ジュニアチャンピオン(11月26日、佐賀)の優先出走権が与えられます。九州ジュニアチャンピオンの先には全日本2歳優駿(JPNI、12月19日、川崎)があり、2007年の日本のダート2歳チャンピオン決定までの第1関門と位置づけられます。
このレースは、九州交流化以降は佐賀勢が連続して制覇していましたが、一昨年はブルーアラオ、昨年はフジヤマロマンが優勝し2年連続で荒尾所属馬が優勝しています。2005年生まれの優駿のなかから九州競馬第一冠を戴冠するのはどの馬なのか、注目の1戦は10月13日(土)です。
レースの歴史
1973年に荒尾競馬の2歳(旧3歳)のチャンピオン決定戦「3歳優駿」として創設、初代優勝馬は牝馬のミズマホースです。2003年には2000mの距離で実施したこともありましたが、1973年から現在まで距離1500mで行われています。 1977年からサラブレッド系の馬のみの限定戦となり「サラブレッド系3歳優駿」と名称が変更となりました。 1980年からは競走名の前に回次が付され「第1回サラブレッド系3歳優駿」として実施されました。創設以来、荒尾競馬限定の2歳(旧3歳)チャンピオン決定戦として施行されてきましたが、2000年からは九州競馬と発展したことで佐賀所属馬も出走が可能となっています。2001年には競走馬の年齢表記を国際基準に合わせたことに伴い、競走名を「九州ジュニアグランプリ」と変更し現在に至っています。
九州競馬には2歳馬限定の重賞競走が2レース(九州ジュニアグランプリと佐賀の九州ジュニアチャンピオン)ありますが、九州所属の2歳馬にとって最初の目標となる競走として位置づけられています。これまでに、カシノオウサマ(佐賀)、ヨシノメモリー、トカチローリー、シャインロッジ、マルシゲライト、ファインバンド、ヤナギエクスアローと8頭の荒尾ダービー優勝馬を輩出してきています。しかし、九州ジュニアグランプリと九州ジュニアチャンピオンの二冠馬は出現していません。
また、牝馬の優勝が22回あります。荒尾の現役騎手で優勝経験がある者が4名(牧野、村島、吉井、吉田が各1回)、現役の調教師で最多優勝回数を誇るのが中尾調教師の5回(1996年、1994年、1992年、1987年、1983年)となっています。
| 回 | 年 | 勝馬 | 性 齢 |
騎手 調教師 |
タイム 距離 |
成績 |
| 27 | '06 | トウカイテイオー フジヤマロマン ハートリーブス |
牝 2 |
村島俊 平山良 |
1:39.2 1500m |
成績 |
| 26 | '05 | ビッグサンデー ブルーアラオ フェアグレース |
牝 2 |
吉田隆 田中隆 |
1:39.5 1500m |
成績 |
| 25 | '04 | カコイーシーズ ランアップ ミヨシオリベイラ |
牝 2 |
真島正 真島元 (佐賀) |
1:38.9 1500m |
成績 |
| 24 | '03 | ロイヤルタッチ ビッグチャンス ビンゴガーネット |
牡 2 |
安東章 土井道 (佐賀) |
2:16.4 2000m |
成績 |
| 23 | '02 | グランドオペラ タイムオブマネー スピーデイシヤドウ |
牝 2 |
鮫島克 手島豊 (佐賀) |
1:38.1 1500m |
成績 |
| 22 | '01 | タイトスポット カシノオウサマ ターナゲイン |
牡 2 |
北村欣 山田勇 (佐賀) |
1:40.7 1500m |
成績 |
| 21 | '00 | プラウドデボネア エスパーアラオ サンユウサード |
牝 2 |
後藤孝 幣旗昭 |
1:39.8 1500m |
成績 |
名馬・名勝負
名馬
1974年優勝馬 オサイチテューダ(伊豆厩舎)
1974年、伊豆嘉一厩舎開業初年度の管理馬、オサイチテユーダ(1972年生、父:テユーダーペリオツド、母:ショウワザクラ)は400kgに満たないこまい牝馬でしたがデビュー戦から圧勝を続け、「3歳優駿」では2着馬に2.4秒の大差をつけレコードタイムで優勝しています。楽に逃げたオサイチテユーダですが、バックストレッチで既に他の馬に大差をつけていたとの伝説が残っています。荒尾競馬でオサイチテユーダは11戦全勝、そのうちレコード勝ち7回の記録を残し、3歳優駿直後に大井の高岩隆厩舎に移籍しました。
翌1975年、浦和桜花賞の前哨戦である桃花賞で優勝しますが脚部不安のため南関東3歳牝馬クラシックの浦和桜花賞を出走回避します。しかし、1975年9月29日、第9回東京盃(現JPNU、大井競馬場、1200m)では、その年の南関東三冠牡馬(羽田盃、東京ダービー、東京王冠賞)ゴールデンリボー等を完封し優勝を果たしています。通算成績は20戦14勝。
第9回東京盃(大井)

1998年優勝馬 ヨシノメモリー(佐伯厩舎)
2歳(旧3歳)のデビュー時から強さを発揮し、7戦5勝で臨んだサラブレッド系3歳優駿は2着デュラブサンダーに9馬身の差をつけレコードタイムで圧勝しました。翌年には荒尾ダービーと肥後菊賞を制し、一気に荒尾のトップホースに駆け上がり、その後は九州地区交流重賞でも好走し7歳まで荒尾のトップホースとして活躍を続けました。1300mから1900mまでの距離で通算4回のレコードタイムを記録した快速馬で、通算50戦30勝、2着11回(勝率60.0%、連対率82.0%)の成績を残しています。2004年に引退。
1998年 第19回サラブレッド系3歳優駿 競走成績
ヨシノメモリー 詳細情報
名勝負
2000年 第21回サラブレッド系3歳優駿
この年のサラブレッド系3歳優駿の人気を2分し集中させたのが、幣旗吉昭厩舎の2頭、マルシゲサーパス(単勝1番人気、古泉悟騎乗)とエスパーアラオ(同2番人気、後藤孝鎮騎乗)でした。それもそのはず、前走の銀杏賞をエスパーアラオが制するも2着のマルシゲサーパスとはクビ差の僅差。しかも、銀杏賞の前に2頭は3回対戦していて、いずれもマルシゲサーパスが勝利し、そのうち2戦の2着はエスパーアラオという結果でした。
レースはマルシゲサーパスが先行2番手、エスパーアラオは中団からの展開でしたが、第4コーナーでエスパーアラオがマルシゲサーパスの直後にぴたりと取り付きます。最後の直線は、マルシゲサーパスとエスパーアラオの火のでるようなデッドヒートとなり、ゴール直前で半馬身抜け出したエスパーアラオが歓喜のゴールを果たしました。
翌年、2頭は荒尾ダービーのステップ競走、雪椿賞であいまみえますが、エスパーアラオの完勝でした。その後はマルシゲサーパスが一時佐賀に移籍したこともあり、生涯、同一のレースを走ることはありませんでした。(通算対戦成績はそれぞれ3勝3敗。)
エスパーアラオは花吹雪賞(佐賀)と肥後菊賞に優勝するなど、重賞3勝をマークし通算47戦15勝の成績で2004年に引退。マルシゲサーパスは重賞競走の優勝には届いていませんが、9歳になった今も荒尾のトップホースとして現役で頑張っています。

エスパーアラオ
※第21回サラブレッド系3歳優駿の写真ではありません。
トピックス
オグリキャップ産駒、国内唯一の重賞タイトル
国民的アイドルホース、オグリキャップの数多い産駒のなかで、国内唯一の重賞競走勝馬が、1999年の「第20回サラブレッド系3歳優駿」の優勝馬フルミネートです。
フルミネート(父:オグリキャップ、母:マーシャルプラン)は1997年3月11日に北海道の隆栄牧場で生またオグリキャップ初産から6年目の牝馬です。
1999年6月13日、荒尾競馬場、ア谷厩舎からデビューし、9戦3勝の成績で「サラブレッド系3歳優駿」に挑戦しました。鞍上は主戦ジョッキーの岩本清隆。前走のJRA小倉競馬、樅の木賞遠征から間8日での連闘でしたが、単勝2番人気に支持されます。
レースは中団を進んだフルミネートが最後の直線に入ってエンジン全開となり、2着ニホンピロデイビーに1馬身半の差をつけ優勝を飾りました。
この瞬間、オグリキャップ産駒の重賞競走勝馬第1号が誕生したのです。
フルミネートの重賞競走優勝もこのレースのみでしたから、この勝利がオグリキャップ産駒による国内唯一の重賞タイトルとなりました。
当コンテンツの情報は製作段階の情報に基づき制作されており、出走回避などにより実際のレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツは特定の馬の応援や推奨を行うものではありません。