ダイメイゴッツ

「アラブのメッカ」兵庫県園田競馬場に、かつてアラブ馬に携わる全ての人間が夢にまで見る一生の大舞台があった。
4歳最強を決定する世に言う「アラブの日本ダービー」楠賞全日本アラブ優駿である。
出目が東京優駿との連動説があるなど逸話も多いこの競走が、まだ2300米で行われていた頃には、賞金も破格の3400万円!現在のグレードV以上の賞金が奢られており、開催地では毎年お祭り騒ぎになるほどの盛り上がりを見せていた。
それまで31回を数えるレースの中で九州勢でこの栄冠を手にした者は存在しなかった。その夢の舞台から遠く離れた九州の競馬場に希望の光を持った馬がついに現れる。
その名はダイメイゴッツ。正月名物の3歳荒尾ナンバー1決戦、「門松賞」を勝った彼は地元で6連勝した後、平成5年5月19日栄えある大舞台に挑んだ。しかし、当時観客の目は一様に”狂気の女帝”マルシンヴィラーゴや福山の快速男オールセンプー、などを向いており彼に目を向ける者はあまりいなかった。
馬場は前日まで降り続いた雨にぬかるむ不良。手をこまねく強豪を尻目に彼はハッタバトル以下6馬身千切ってゴール!しかも2300のコースレコード樹立のおまけ付き。この瞬間荒尾の無名男は一躍全国に知れ渡ることとなった。
翌年現役を引退した彼は種牡馬生活へと入り、何頭もの仔を我々の元へ届けてくれたが、オーアソファイズ(現在荒尾在籍中)を最後の子供に遺してこの世を去った。 
馬種 アングロアラブ
生年月日 平成2年4月22日
生産地 北海道平取
血統 父:キタサンブルー
母:ミノリクイン(母の父ホースニユース)
毛色 鹿毛 血量25.48%
主な勝鞍 門松賞(’93.1.5荒尾)
楠賞全日本アラブ優駿(’93.5.19園田)
管理調教師 和田 保夫
主戦騎手 牧野 孝光
馬主 宮本 孝一氏

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